「段取り八分の仕事二分」という言葉が好きです。お料理の場合もそう。仕込みをきちんとしておけば、さて、作ろうか、という時に、ベストな状態の食材が用意されているわけですし、焦ることなく安心してお台所に立て、ささっと調理が出来、効率よく作業することができます。私たちの口にお料理が入るまでのこの一連の作業が、お料理の味を左右するといっても過言ではありません。
今日はご希望の方に包丁研ぎの練習を。よく研がれた包丁で食材を切った時の気持ち良さったら。もちろん、お味もきっちりわかるほど。切れない包丁で感情任せにギリギリと切り落として食材を痛めつけたお料理より、スイスイ切れる包丁で心地よく調理されたお料理の違いは言うまでもありません。「段取り八分の仕事二分」。毎日の、「美味しい」の声を聞くためにも、胸に留めておくと良い言葉だと自分に言い聞かせてます。