お料理教室 東京

ガレット・デ・ロワ?


信じられない。まるで漫画のような出来事がありました。お稽古中に生徒さまが「先生、さっきまではめていた結婚指輪が知らないうちになくなりました。」と。加えて、「君はいつかなくすだろうからと夫に言われているだけになんとかしないと!」と真っ青。妊娠中のその方は、ご結婚当初よりもお痩せになったらしく、指輪がぶかぶかだったんだとか。他の生徒さまとテーブルの下、トイレ、洗面所、皆様バッグの中、、、ありとあらゆる場所を手分けして探すも見つからない。挙げ句の果てに、私が「ま、ほら、どうせもし落ちたとしてもこのお教室のどこかねんから、あったらあったで質屋にでも入れておきますよ。」と冗談を言うなりこりゃいけないと私以外の全員が更に必死であたりを掘り起こすも行方不明。「わかりました。焦っても無駄ですからお稽古終わって落ち着いたら再度探しましょう。」とお稽古再開。

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するとどうでしょう、湯気立ち込める炊きたてのかしわご飯の中からカチリと当たる何かが。米粒の山をかき分けてみると「あ!!」なんと探していた結婚指輪が!!!みんなで大大大爆笑!こんなことってあるのですか。

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おしゃもじのあたりにあるの、見えます?今でもその時の衝撃の余韻を引きずっている私。といだお米をお鍋に入れている時に全員で気づかないのも不思議といえば不思議。まるで、新年を祝うフランスの伝統的なお菓子、ガレット・デ・ロワさながら。結婚指輪は愛の詰まったフェーヴでしょうか。確かに、見つけられて、本当に良かった!(私に質屋に入れられずに)と皆安堵した、なかなか得られない面白いエピソードだったのでした。