東京入りした日の夜は、
日本料理と天皇を執筆された松本栄文さんとご飯食べ。
「コヒラちゃん、中華は京都より東京よ。」と
お食事に誘われて、新丸ビルの中にある、
四川豆花飯荘に連れて行って貰いました。
話した内容も、食べたものも、
あまりにすごくて刺激が強すぎた夜。
緩んでた気持ちをピシッと引き締め、
来年の目標を定めて頂けた気がする。
話した内容はさておき、
度肝を抜かれるお料理を食べさせて頂く。
てんこ盛りの鷹の爪を油でグツグツ、
しっかり辛味と香りが出たその油で
なんとお肉をしゃぶしゃぶ!
パクチーをてんこ盛りにして、さっぱりしたタレで頂く。
油にまみれたテラテラの牛しゃぶを
躊躇いもなく頬張ると、
むせぶようなアジアの香りと肉の旨みが
口の中で渾然一体となる。
そしてしばし放心状態の後、
ああ、今私は東京に仕事に来ているのだ、と
また現実に戻って二口目を頬張る。
この罪悪感と幸福感の間で、
もがき彷徨う魔薬のような食べ物、麻辣しゃぶしゃぶ。
だから東京はやめられない。