ひとりごと

京丹波町の事


去年の暮れ、人生で一番大きな買い物をしました。

家です。

京都の北、京丹波町という町の小さな物件。近くに由良川という大きな川があります。昔は、鮎が沢山釣れ、北大路魯山人も鮎を食べに足繁く通ったんだとか。釣り人も多く、私のこのお家はもともと釣り具屋さんだったそうです。それを12月24日、クリスマスイブの日に、鍵を渡され、自分の第二の住処としました。以前から自分で家を買って好きにいじってみたいなと理想を持っていましたが、まさか田舎のお家を買うなんて。コロナで対面のお教室ができなくなって、代わりにお惣菜を発送しているうちに、二条にあった小さな工場では手狭になってきて、業務用冷蔵庫やオーブンが置けて、作業台も広く取れて、、、なんて理想を描いていたらある程度のスペースは必要だなとなり、だったら以前から御節の食材を求めて通っていた京丹波町なら馴染みもあるし、食材も豊富だし!と早速ネット検索したらポン!と出てきたのがこの物件でした。

丹波栗が有名。いくらでもある。

 

自宅の烏丸から車で高速に乗ったら1時間で到着。「通勤大変でしょ」とよく言われますが、景色を観ながらの通勤はリフレッシュできて車が大好きな私には何の苦もなく。お家は高速を降りたらすぐの場所。近所には須知城跡、紅葉が美しい玉雲寺、琴滝があり、歩いてすぐのところに丹波牛が買える井筒屋さん、車で5分のところに道の駅味夢の里があり、湧き水があるのでそのお水を毎朝汲んでお出汁を引く。そんな豊かな場所です。江戸時代は宿場町だったので家の前はお大名さまも通られ、今も残る大黒屋さんというお宿に泊まられたりしたんだとか。残念ながらあまりその面影は今ありませんがそんな歴史も深い場所のようです。

京丹波町の工場が8割ほど完成し、ようやく場所にも慣れてきました。ありがたくも近所の人や見知らぬ人(笑)が、「野菜もらってくれんか」とドッサリ持ってきてくださいます。食材に困らないんです。我ながらなんて自分にぴったりの場所を選んだんでしょう。ここで、五感をしっかりと働かせて美味しいものを沢山生み出していきたいです。京丹波町と京都の暮らし、またここやインスタでも載せていきますので、息抜きに覗いてみてください。