東京教室を終えて京都に帰ってきました。撮影、お稽古、打ち合わせ、銭湯、ビール(笑)。どれもが私に刺激を与えてくれました。東京は京都にない魅力があちこちにあって、もうどれもが私にはキラキラして見えるのです。ってやっぱ田舎もんやなあ。
今月は、節分に向けてのお稲荷さん作りの会。柚子酢をたっぷり効かせたすし飯を、甘ぎつねで優しく包んであげるレッスン。お部屋に柚子の香りがふんわり漂う。もうこれが幸福、至福のひとときなんです。
潰し芋の揚げ出し。里芋が苦手な人の理由って喉に詰まるだとか、口の中でモゴモゴするから。わかります、わかります。なので、その理由を取り除いたレシピがこれなんですね。ちゅるんと食べやすく、喉に詰まらない。幾つでも食べられるので里芋嫌いな人もこの食べ方があったかと喜んでいただけるおかずになってます。いつもは里芋で作っていただけますが今回は海老芋で作ってみました。
蓮根にはた〜〜〜っぷりの生七味を。辛いのが好きだから鷹の爪多め、香ばしさもっと出したいな、じゃあ胡麻なんじゃない?なんて言いながらみんなで好きに配合していく生七味。実験してるみたいで楽しい作業。焼いた蓮根だけでなく、さっきの潰し芋にかけてもあーお酒進んじゃうな。そうや、まだお正月のお餅残ってたんだっけ。焼いてお醤油かけてこれやな。間違いない。
蓮根は切り方、加熱の仕方によって全く別の食べ物になるから好きな食材。
チキン南蛮の立ち位置(食べ物にそう言っていいのかわからないけど)って微妙やなって話で盛り上がる。好きな人はとことん好きで、メニューに載ってたら必ず頼むって人もいるみたいだけど、私はどうも避けてきました。ある時、仕出しのリクエストでこれをとご注文が入り試しに作ってみたら、、、、「うまいやないの!」。チキン南蛮考えた人すごいですね。ただでさえ油使って大変なのに、南蛮酢と合わせてさらにタルタルって。でもですね、この作業が実は一切無駄なことがなくって全て必要な手間暇だったんですね。宮崎の方々、恐れ入りました。このチキン南蛮は衣、南蛮酢、タルタルがキメテです。バランスよく、全てがうまく馴染んでくれるかどうかがとても大事でして。ここに書くと言いたいこと書きたいことがいっぱい。詳しくはオンラインレッスンを受けてくださればご理解いただけます!
ほ〜い出来たで。
お味見程度に試食。残りはお家に持って帰ってゆっくり召し上がってもらいます。ほら、ご家族も待ってるでしょうし。お一人の方も明日のお弁当にしたいじゃないですか。お料理教室ってその場にいるだけで気分転換になるのはもちろんなんですが、そこで終わりじゃなくって家に帰って自分と向き合って、さて今日のレッスン改めてこうこうやったな、家族に食べさせて反応こうやな、私やったらこうするかなって考えてみることまでがレッスンなんですよね。今回受けてくださった方達。これからあのレシピ、どう使っていただけるんだろ。そんな想像をムクムクさせながら、京都に帰ってきたのでした。また、3月お会いしましょう。3月の東京教室は3月17、18、19、20です。お会いできるのを楽しみにしてます。