四季の暮らしを楽しむ 京都

京丹波の春


なんかタイトル千昌夫の北国の春みたいだけど、まあいいや。ようやく道中の雪も溶けたので工房がある京丹波町へ、掃除をしにいってきました。片道1時間かけての掃除は、、、正直面倒くせーなと朝から憂鬱。なんだけど掃除機をかけるだけでもスッキリしますが、お雑巾掛けするとなんか気持ちがパッと晴れる気がしますね。お寺の朝は拭き掃除からって言葉を思い出してせっせと水拭き。気持ちがいいものです。

棚に、横山拓也さんの花器を置きました。お気に入りで、年中これを使ってますがどんな木々をも受け止めてくれます。母の、投げ入れならぬ無造作な作品もなんとか見れるものに。母家にお花を生けることを楽しんでるみたいなので、この聖域は触れないようにしてます。今日はサンシュユを飾ってくれました。季語は春。

ちゃこちゃん(母のことね)、それじゃあ手が邪魔して入らないよ。床の間の障子の張り替えもしてくれました(自力でやらない私)。東京日本橋に小津和紙さんがあるのご存知ですか。東京に行かれたら一度覗かれるといいですよ。そこで一目惚れしたものを大事に抱えて京都に持って帰ってきました。きっとここに合うと思って。山陰で作られてるものだそうで水面に水滴がポタポタ落ちたような模様が美しいなと。これから日差しが少しずつ母家に入ってくるのを心待ちにして、ここから漏れる光を楽しみたいです。

お雛様もお飾りしてくれました。あなかなかいいじゃん。ナイスファイト、ちゃこちゃん。そうかもうすぐ雛祭りですよね。通りでくしゃみが200回以上出るわけです。

工房の近くに、誠志郎農園というイチゴ農家さんがいらっしゃって。ここのイチゴが、一口齧るとみんな決まって白目を剥くんですよ。ミーハーな言い方ですが、シャンパーニュとメチャクチャ合う。イチゴとシャンパーニュの会、やろう。の前にイチゴを分けてもらって、因島のレモンと一緒にジャムにしました。家族も親戚も、このイチゴジャム、邪気のように取り合いになるくらい人気なんですよ。5月くらいまで買えるみたい。これ、なんとかして皆さんに食べてもらいたいなあ。

遂に出た!ふきのとう。369商店のケンタロウ君が持ってきてくれました。ふわふわで美しいでしょう。先日さとちゃんが裏庭を指差して教えてくれました。「ほら、福寿草出たでしょ。福寿草が咲いたら、次はふきのとうが出るんだよね。」って。へーそうなんや知らなかった。スーパーに並んだらもうそんな時期か〜と春を感じる程度だったから。

369商店のケンタロウ君は頼もしい八百屋さん。京都の農家さんとの繋がりをしっかり持ってるので、あれ欲しいこれ欲しいのわがままを叶えてくれる。「福寿草咲いたよね。そろそろふきのとうが欲しい。」早速にわか知識を使ってみる。「あるよ。持ってくわ。」まこんな感じです。

京丹波に来て私の生活は完全に変わりました。自然が、私の生活をグッと底上げしてくれたみたいに。あとは私がどれだけ感受性を豊かにしてそれを受け止めれて人と共有できるか。さあ2年目の春ですよ。春よ、どっからでもかかってきなさい。でも、花粉だけはご勘弁を。