四季の暮らしを楽しむ 京都

春は待ってくれない


 

季節を大切にしたおかず作りを心がけている五感食楽ですが、春は他の季節のようにゆっくりと噛み締めるように味わっている暇はなくて、日々追いかけっこ。

わけぎ、野カンゾウ。茹でて辛子酢味噌に絡めてお出しするのですが、焼いたお揚げさんとイカを入れるのが五感食楽スタイル。春の訪れを告げるのにこのお料理は一番相応しいなと、必ずこの時期にはお作りするようにしてます。ちょっと、春の萌ポイント、ご紹介しますね。

わけぎの紫色。どうです、萌でしょう。茹でると甘くなって特に根元の部分がニュルりとして辛子酢味噌で和えるとその魅力がよりわかる気がします。京都ではてっぱえって言って親しまれてるおかずです。茹でるとき、中が膨らんで鉄砲みたいに弾けるから、鉄砲和えが訛って、てっぱえになったと聞きました。いやあ何回これで火傷したことか。しかしそんな苦痛を顧みずまた今年も茹でてはニンマリしています。食い気とはこういうことですね。

葱坊主も市場でよく見かけるなあ。葱坊主ってうまく名付けしたもんだなと。萌でしょう。おい坊主よ。美味しく茹でてあげるからね。そう。この子も茹でててっぱえに入れるのもまたオツでして。あとはお肉を焼いてる時に、その脂分でこの葱坊主を脇で炒めてあげると付け合わせにいいんですよ。

待ってましたたけのこ。今年は出始めが早いですね。農家さんが教えてくれました。穂先が黄色いのは、まだ地面から上に出てない赤ちゃんみたいなものなのでとても瑞々しくて甘い。だからえぐみも少ないからお刺身にしてもいいんだよって。あ、それがいいそれがいい。五感食楽では、この柔らかい、甘みのあるたけのこを使ってレッスンしますのでお楽しみに。オンラインレッスンではたけのこご飯の素も販売中です。これは毎年とても人気で今年もやるのか、やって欲しい!とリクエストいただける一品です。嬉しいですね。しかし他のお料理もそう言ってもらえるようにしないとですね。

 

たけのこご飯が美味しい、、、先日、浮き足立ちすぎて、土鍋ごと携えて裏の廃校でお花見しまいました。桜とたけのこご飯、セットですよね。お申し込みはこちらからです。よろしければ。春の追いかけっこ、ご一緒に。