10月のお稽古の一つ、漬け丼。こちらは惜しまれつつ閉店した人形町、鯛ふじさんの丼の味を、お店の人に伺いながら私なりにアレンジしたもの。ご主人が作る漬け丼、ほんと美味しかったな。ご主人のレシピは黒胡麻を使っていてお造りが真っ黒に染まってて、またそれが江戸らしさがあって、東京出張の折にはこの味と見た目に会いたくてお腹を減らしてよく通いました。木造家屋の店内はお掃除が行き届いていて修理を上手にして昔のままの趣を残していい雰囲気。この中で田中角栄さんや孫正義さんも車を乗り付けて通ったんだとか。心ゆくまで丼を食べ、途中で上から熱いお茶やお出汁をかけるのがまたよくって。
私はここに生卵をかけて卵かけに。東京教室の生徒様に、鯛ふじのお話をしつつ、卵を割ってもらって各々楽しんでもらいました。卵かけご飯でとても盛り上がったのでここにも。卵かけご飯の食べ方が人それぞれで面白いものですね。私が手元で割ってくださいねと卵を渡すと、「え、溶かないんですか?」と。「え、溶くんですか?」と私。卵黄がこってり絡んだところと、お茶漬けみたいにさらっと食べれる卵白のところ。どちらも美味しいし味わいたい。食べてるうちにお茶碗の中で卵黄と卵白が自然に混ざっていくし、とく必要がないと思ってました。中には、醤油と合わせて溶いてからかける派、ポン酢をかける人、卵は絶対消毒液で拭いてからでないと嫌!って方(あ、でも食べるんや)。生卵は無理っておっしゃる海外の方。千差万別卵談義。面白かったな。
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